バットマン:梟の法廷

バットマン:梟の法廷 コミックスレビュー

「バットマン:梟の法廷」は、DCコミックスが2011年に開始した大規模なリランチプロジェクト「NEW52」の中で発表された、バットマンのストーリーラインの一つ。
ここまで続いてきたバットマンの話を現代のコミックのタッチで改めてリスタートしてくれるという、これからバットマンを知りたいと思っているひとにはピッタリのシリーズだ。

簡単なあらすじ

あらすじをうっすらと紹介すると、物語の舞台は、いつものごとくゴッサム・シティ。この街には、「梟の法廷」という秘密結社の伝説が古くから存在していたとのこと。その秘密結社が「タロン」と呼ばれる暗殺者をバットマンに嗾しかけ追い込んでいく。バットマンは窮地に立たされながらも徐々に真相へと近づいていく。
そして、ボロボロになりながらもやっとの思いでタロンの撃破に成功。川ポチャしたバットマンはヘトヘトになりながらも家路につく。ただいまアルフレッド。

家に着き部屋に入るとさっき吹っ飛ばしたタロンの死体が。どうやらアルフレッドが拾ってきたらしい。
死体を調べると、吹っ飛ばす前からそもそも死んでいたようだ。つまりタロンはゾンビ暗殺者だった。
その後、自宅にてナイトウィングと軽い口論の上、理不尽にぶん殴り、梟の法廷との徹底抗戦を誓う。

一方、梟の法廷サイドでは、タロンを倒されてしまってガッカリと思いきや、ひとりの幹部が「心配無用よ。代わりならたくさんいるわ」といかにも悪役っぽい台詞を吐いた。そう、タロンは大勢いる。タロンは量産型ゾンビ暗殺者だった。そして、大勢のタロンを夜のゴッサム・シティへと一斉に解き放ち、街の完全制圧へと乗り出すのであった。続く。

と、ここまでが梟三部作の第一号「梟の法廷」のあらすじだ。
映画等でバットマンを知っていたひとにとっては、梟の法廷?なんだそりゃ聞いたこともないわと突然置いてけぼりになりそうな感じだが。
大丈夫。問題ない。
梟の法廷って秘密結社なんて都市伝説だよね~というところからのスタートだ。
物語の進行と共に知っていけば大丈夫。むしろ知らないほうが作品内のバットマンの心情ともシンクロしより深い没入感を得られるだろう。
梟の法廷は他作品でもちょこちょこと出てくるので、この作品から入ると他シリーズの読みやすさも変わってくるに違いない。何度も言うが、バットマンの入門編にはオススメの一冊だ。

また、冒頭から終わりまでざっくりとストーリーを紹介したので、ネタバレしてて楽しめないんじゃないかと心配するかもしれない。しかし、そこは全く問題ないと思っている。日本人にとってアメコミの読み辛さは遺伝子レベルだ。むしろおおよそでも知っておいたほうが良いまである。
アメコミに慣れていない人などは、簡単な事前情報を知っておくことをオススメしたい。話を理解することに必死で物語が頭に入ってこないということになったら、せっかく買った本が楽しめないからだ。

それに、見どころはストーリーだけではない。特に冒頭からのスタートダッシュには目を見張るものがある。一度は見聞きしたことのあるようなメジャーなヴィランが勢揃いし、まさかのバットマンとジョーカーの共闘シーン。これには、往年のファンも興奮で心のバットシグナルが大点灯していたに違いない。
また、グレッグ・カプロ先生の圧倒的な画力。こればかりは文章では表現し切れないので是非その手にとって確かめてほしい。アメコミのテイストに現代の質感が折り混ざり、日本の漫画にはない全編フルカラーの濃密なクオリティー。流石すぎる…。

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