キャットウーマン(本名:セリーナ・カイル)は、DCコミックスの代表作『バットマン』シリーズに登場する重要なキャラクターだ。
黒いレザースーツと鋭い爪、しなやかな身のこなしを武器に、ゴッサム・シティで暗躍する。単なる悪党でも、単なるヒーローでもない、境界を漂う存在として、長年にわたりファンに愛されてきた。
キャットウーマンの初登場は1940年の『バットマン #1』。当初は「ザ・キャット」という名の、いわゆる宝石泥棒に過ぎなかった。
しかし時代が進むにつれて、彼女はただの犯罪者ではなく、正義と悪の狭間に生きる複雑な存在として描かれるようになった。
バットマンとの間に特別な感情を抱きつつも、独自の信念を貫く姿が、多くの物語で重要な役割を担う。
自由な性格
キャットウーマンの性格を端的に言えば、自由奔放かつプライドが高い。
己のルールに従って生きることを何よりも尊び、他者からの支配や命令を強く拒絶する。
一方で、弱き者や動物に対しては深い慈愛を見せる場面もあり、単純な悪人ではないことが分かる。
知性と直感に優れ、場面によっては鋭い皮肉やユーモアを交えた会話で相手を翻弄することも多い。
自立した強い女性感が強く日本的な感じじゃない感じかとも思うが。
ある意味古風とも言える。しかし、嫌いじゃない。
猫のような能力
キャットウーマンはスーパーパワーを持たないが、人間離れした能力を誇る。主な特徴は以下の通りだ。
- 卓越した運動能力とアクロバット技術
- ムチ(ウィップ)を用いた高い戦闘スキル
- スリ、ピッキング、潜入技術に長ける
- 優れた心理戦とカリスマ性
- ネコのような直感力と柔軟な身体
肉体と技術のみで数々の危機を乗り越え、ゴッサム・シティを生き抜いてきた彼女の力は、スーパーパワーを持つキャラクターにも劣らない存在感を放っている。
出演した映画
キャットウーマンは、バットマン映画シリーズの中でも人気の高い登場キャラクターであり、何度も異なる女優によって演じられてきた。
| 『バットマン リターンズ』(1992年) | ミシェル・ファイファーが演じた。ゴシックな世界観の中で、狂気と悲しみを帯びたキャットウーマン像を確立した。 |
| 『キャットウーマン』(2004年) | ハル・ベリー主演。原作とは異なる設定で映画化されたが、作品自体の評価は賛否が分かれた。 |
| 『ダークナイト ライジング』(2012年) | アン・ハサウェイが演じ、洗練されたスパイ的要素と、人間味を併せ持つキャラクター像を確立した。 |
| 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022年) | ゾーイ・クラヴィッツによる新たなキャットウーマン像。よりリアルな現代的キャラクターとして描かれ、バットマンとの関係も濃密に描かれた。 |
バットマンとの関係性
バットマンとキャットウーマンの関係は、単なる対立者ではない。
互いに惹かれあい、しかし信じきることができないという、極めて複雑な感情が交錯している。
原作コミックでは、バットマンがキャットウーマンにプロポーズし、結婚寸前までいったエピソードも存在する(『バットマン:リバース』シリーズ)。
全身タイツ同士お似合いではある。
しかし、最終的にはゴッサム・シティの守護者たる使命と、キャットウーマンの自由への渇望が二人を引き裂く。
互いに心の奥底で理解し合いながらも、すれ違う運命――それが、バットマンとキャットウーマンの宿命である。
所属チーム
基本的に単独行動を好むキャットウーマンだが、時にはチームを組むこともある。
- ゴッサム・シティ・サイレンス
ハーレイ・クイン、ポイズン・アイビーと結成したチーム。個性的なメンバー同士の友情と駆け引きが描かれる。 - アウトローズ
特定のシリーズでは、アウトロー(ならず者)たちによるチームにも参加している。
また、状況によってはバットマンファミリーと共闘することもあり、柔軟に立ち回る姿が特徴である。
ヴィランかヒーローか?
キャットウーマンは、善悪の二元論では捉えきれない存在である。
彼女は自己の信条に従って行動し、その結果として犯罪者となることもあれば、弱者を守るヒーローとなることもある。
そのため、ヴィランともヒーローとも言い切れず、「独立した存在」としての立ち位置を確立している。
良く言えば自由なひとだが、調子良く味方だったり敵だったりとコウモリみたいな奴だ。
まあ猫なんだが。
個人的感想
キャットウーマンとバットマンの微妙な距離感――敵対しながらも惹かれ合い、けれど絶対には交わらないという関係性は、バットマンシリーズの中でも特に大きな見どころだと思う。
そのため、キャットウーマンはファンから高い評価を受けてきたが、実は日本における女性人気という観点では、意外と伸び悩んでいる部分もあるという噂。
現代において、女性ファンから圧倒的な支持を集めているのは、むしろハーレークインだ。
自由奔放で、誰にも縛られず、自ら人生を切り開いていくハーレークインの姿は、「型にはまらない女性像」として共感を呼びやすいのかもしれない。
対してキャットウーマンは、自由を愛しながらも、バットマンとの関係性に感情を大きく揺らす場面が描かれることが多い。
そこに、「自立した存在でありながら、どこかで愛に縛られてしまう」印象を持つ人もいるだろう。
そして何よりも、コスプレ大国日本におけるハードルの高さだ。
キャットウーマンの代名詞といえば全身黒のピッタリレザーコスチュームであるが。
こいつを着こなすには、かなりの気合と自信、そして時に体力までもが要求される。
シンプルなだけに素材のポテンシャルが問われる上級者向けの衣装と言えるだろう。
これに対して、ハーレークインのポップでカジュアルなスタイルは、手軽に親しみやすく、多様なファッションアレンジも可能だ。
この「アプローチのしやすさ」も、両者の人気の違いを生み出している要素の一つだろう。
想像してみてほしい。
初めてのデートで恋人が全身黒のピッタリレザーコスチュームで現れたとしたら。
その勇気と強い信念に畏怖を覚えつつも即結婚を申し込むこと間違いなしだ。
何度も言うが嫌いじゃない。
まとめ
キャットウーマンは、バットマンの物語において不可欠な存在である。
自由を愛し、孤独を抱えながらも、自らの美学と信念を貫く彼女の姿は、多くの読者や観客の心をとらえて離さない。
善悪を超えた複雑なキャラクターだからこそ、バットマンというダークヒーローと深く響き合うのである。
キャットウーマンは、単なる脇役ではない。バットマンの世界を豊かにする、もう一人の主役なのだ。



コメント